顎の歪みで悩んでいる方の内容は様々です。
顎が痛くなってしまう方や、顎がずれているように見えて写真を撮る時に気になるなど悩まれている方は多いです。
顎の位置を決めているのは歯の並びですので、歯並びを良くすることでそういった症状やお悩みが改善されることもあります。
今回はそういった顎の歪みに関するお話をしていこうと思います。
顎の歪みで影響することは大きく分けて3つあります。
1つ目が顎関節症です。顎の歪みによって顎の痛みや、口を開けたり閉じたりする時に音が鳴る、口が開けづらいなどの顎の関節の異常が出てくることがあります。
2つ目が審美的な影響が出てしまうことです。正面から見た時に顎が左右に曲がっていたり、横から見た時に顎が前後に出ているような審美的な影響が出てしまうことがあります。
3つ目が顎の歪みによって、ものがうまく噛めないことがあります。
これらは全て顎の歪みによって起きてしまう症状です。
歯がなくなってしまったのにそのままにしてしまったり、常に片方だけで物を噛む癖がついてしまっているとか、頬杖や姿勢が悪いなども顎が歪んでしまう原因となることがあります。
特に歯に関することが顎に影響してしまうことはあまり知られていないことですので、歯の異常をそのままにしないことも大切です。
歯並びが顎の歪みに影響してしまうことは多くあります。
ですが一方で骨格自体の形も顎の歪みが出てしまう原因の一つです。
骨格の形態が大きく歪んでいる場合は歯並びの矯正治療だけでは改善できないこともあります。
ご自身が骨格的な問題で顎が歪んでしまっているのか、それとも歯が原因で歪んでいるのかをまずは歯科医院で相談していただき、原因を知っていただくことが大切です。
顎への負担をかけないことがとても大切です。
痛い方で噛まないとか、頬杖をついたりしない、毎日の口腔ケアをしっかりと行うなど日常生活を見直して負担をかけないようにしましょう。
治療中は特に決められた期間を守って歯科医院に通うことも大切になります。
顎の歪みが関わる矯正治療はとても複雑だったり、治療期間が長くかかったりすることがあります。そのため、最初にしっかりと検査してもらい治療の方針や今後の見通しを理解することが大切です。
そして歯科医院から指示された内容やご自身での口腔内セルフケアをしっかり行い、通院期間をしっかりと守る。
そういった一つ一つのことが治療を成功に導くためには非常に重要です。
歯並びが顎の歪みにつながるということはあまり知られていないかもしれません。
しかし、食べ物を食べたり、言葉を話したりするには顎の動きや歪みがないことがとても大切です。
骨格的な問題なのか、歯並びの問題なのかご自身ではわからないこともありますので、気になることや不安なことがあればお気軽にご相談ください。