矯正治療を終えて、ほっとした気持ちと同時に「これからどうすればいいの？」と不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
矯正後のメンテナンスは治療の成功を左右する大切なステップです。
この記事では、患者さんの疑問にお答えし、安心してメンテナンスに取り組めるようにサポートします。

メンテナンスとは矯正治療の中で、歯が予想通りに動いているかをチェックするというのが1番大事なことです。
それに合わせて、ワイヤーなどの装置がついている場合はその周りが虫歯になるようなリスクが少なくはないということで、虫歯になってないかどうか、汚れが溜まっていないかどうか、歯肉炎が起こってないかどうか、そういったところまでトータルに見ていくものになります。

まず矯正をして歯を動かした後というのはそのままにしておくと元の位置に戻っていってしまいます。矯正治療とは歯に力をかけて動かしているものになるので、その力を離してしまうと、また少しずつ元の位置に戻ってしまいやすいです。

それを防止する、もしくは軽減させるのがリテーナーと呼ばれるものです。マウスピースタイプのものや、細いワイヤーを裏に貼り付けるもの、自分で付け外し可能なものまでいろんな形がありますが、リテーナーによって矯正の後戻りを防止できる、大事な装置です。いつまでつけてなきゃいけないかというと、ずーっとっていうわけでもなくて、やはり矯正後すぐは一番戻りやすいので、矯正治療終了直後は必ずつけておいてほしいです。一般的には少なくとも 2・3 年動かしているなら、期間の 2 倍から 3 倍ぐらいが理想と言われています。

まず、一般的な歯科検診というのは、虫歯になっていないか、歯茎に腫れがないかどうかとか、汚れがついていないかなどを検査・確認する、そういったところになりますが、矯正後の定期検診であれば一般的な歯科検診の他に、歯の並びが戻り始めていないか、噛み合わせの具合が変化ないか、噛み合わせのバランスは正常かとか、そういったところまで確認するようなものになります。

こちらは保険の範囲内で受けることができます。

矯正治療後は少なからず矯正前の歯並びに比べるとフロスが通りやすかったり、磨きやすいなど清掃はしやすくなってるとは思います。

歯ブラシもしやすい、フロスも通りやすい、歯間ブラシも通しやすい、という理想的な形に基本的にはなっていると思います。もちろんだからといって何もしなくていいわけではなく、ご自身の毎日のブラッシングフロス、歯間ブラシの使用は引き続き続けていただいて、なおかつだいたい 3 ヶ月に1回ぐらいのメンテナンスっていうところで、ご自身では見えないところ、掃除しきれないところのメンテナンスを歯科医院に来ていただいて受けていただければと思っています。

生活習慣というと睡眠、運動、あと食事です。歯科に関係するところで言うと特に食事ということになると思います。しっかりと物を咀嚼して、細かくして飲み込む。
ご飯を食べることで、栄養の吸収などもしっかりできるようになりますし、例えば硬いものを避けるとか、噛み切りにくいものを避けるとか、そういったことなく、何でもバランスよくたくさんの種類の食べ物を召し上がっていただくということが、健康の健康な生活習慣に直結するとこういうことですね。
特に矯正後は矯正前に比べて歯並びだけではなく全体の噛み合わせも良くなっているはずなので、より多くの種類の食べ物を美味しく食べられるはずです。

矯正終了直後などのメンテナンスに関しては、後戻りもしやすいこともあるので、何か変化が起きた時に早期に発見できるように 1 ヶ月に1回のメンテナンスをおすすめしてます。

どんなに長くても 3 ヶ月に 1回のメンテナンスは必須と今は言われています。

しかしこの 3 ヶ月に1回のメンテナンスでいい方というのは基本的に自分でプラークのコントロールができて、毎日フロスとか歯間ブラシをしっかり使うそういうイメージです。

そこまでやりきれなかったり、入れ歯が口の中に入っていたり、歯並びが悪かったり、そういう方は 2 ヶ月ないし、1 ヶ月ぐらいの期間で定期的なメンテナンスを受けていただき、口腔内の状態常に綺麗な環境ににしておくというのがとても大事だと思います。
この他にも矯正治療でお悩みのことがあれば遠慮なく当院へご相談ください。