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2024年10月7日小児矯正は何歳までできるの?

1.はじめに

小児矯正とはどういう矯正のことなのか?一般的に子供がする矯正という風に一般的に解釈されてると思いますが、歯科医学的には明確に分類されていて、小児矯正というのはいわゆる骨格の成長がある時に、その成長をコントロールしながら行う矯正、もしくはその成長のコントロールそのもののことを指します。

つまり顎の骨(頭の骨)が成長する時期に行うことが大前提となるものが小児矯正と分類されます。

大人は成長しきっているので、歯並びを綺麗に並べていくだけにはなってしまいますが、子供に関しては成長のタイミングと骨が成長する方向というものがあるので、それをコントロールするというようなところが小児矯正と大人の矯正の違いです。

この後ブログには書いていきますが、小児矯正は開始するタイミングが大事です。

2.小児矯正の適切な開始時期

小児矯正を始める適切な時期というのは、まず治療が受けられるかどうかというのが大きなポイントです。
つまり、1人で椅子に座ってお口を開いていられるか、ここがまず大事なところになります。

経験則で言うと、6 歳から 7 歳ぐらいというのがほとんどのお子様が座って一人でお口を開けていられる時期になるかと思います。
一方で骨格の成長のタイミングもあります。上の顎の骨の成長が終わるのが 11 歳頃までです。
なので、タイムリミットというのが 11 歳ぐらいなので、小児矯正の開始のタイミングとしては早い時期でだいたい 6 歳から 7 歳ぐらいで、遅くても 10 歳ぐらいには小児矯正を始めたほうが良いかと思います。

3.年齢別の治療法とその特徴

骨格の成長時期というのが、先ほど申し上げた 7 歳ぐらいから 10 歳ぐらいという時期になります。
これが積極的に骨格のコントロールをしていく時期です。
これが小児矯正の適正年齢で、その前 6 歳まで 7 歳まであたりがその準備段階です。

そして11歳以降の骨格の成長に関わらない大人の矯正に向けての準備期間。というようなイメージです。

幼児期(3歳~6歳)

この年齢のお子さんはトレーニング期でまだ装置をしっかりと入れられない年齢かと思います。
この時期はトレーニングを中心にします。
何のトレーニングかというと、唇の動きやベロの動きとか顎を変な風に動かさないようにします。お口をポカーンとしてたり、そういうのを防止する。

そういった、お口の機能のトレーニング期になると思います。
よく使われる装置としては、シリコンタイプのマウスピースを用いることで、顎の位置や舌の位置を正しい位置にして唇を閉じる。あとは悪習癖と呼ばれる舌を出すような癖をやめたり、下の顎を前に出すような癖をやめられる、お口周りの筋肉やほっぺたベロの筋肉とトレーニングをする時期になります。正直はもうまさに骨格の成長をコントロールをする時期であります。

学童期(7歳~12歳)

この時期はまさに骨格の成長をコントロールをする時期であります。

上顎が小さいお子さんにはフェイスマスクを使用し、上顎が逆に大きすぎるお子さんにはヘッドギアなどを用いて、上顎の骨の成長のコントロールをしていきます。

この期間が小児矯正のメインの期間でとても大事な期間になります。

ヘッドギア・フェイスマスク・咬合斜面板などの取り外し可能な装置に加え、リンガルアーチや2✖️4などお口の中に固定する装置を使用する時期になります。

青年期(13歳以上)

この時期のお子さんは、乳歯が抜け、全て大人の歯になります。

この時期はとても繊細な時期で歯は大人の歯でも、骨格は成長し続けている時期です。
そのため、歯並びを綺麗に治したとしても、その後成長がまだ来るため後戻りをしたり、矯正の期間が長くなったりする可能性があるので、骨格成長に影響のあるところは歯並びを改善し、成長後にやった方がいいものはその時期まで成長観察をします。

4.早期治療の利点と遅延した場合の影響

早期治療の利点は顎の成長を促すことができるため、最終的に歯並びを整えやすいスペースの確保ができます。また、そのスペースができるため将来的に矯正をするときに抜歯の可能性を減らすことができ、 治療の期間も短くなることがあります。
他には筋機能矯正による舌のトレーニングで発音や咀嚼機能の改善が見られたり、あとは見た目的なところですと、歯並びが気になりコンプレックスを抱いてしまう可能性はありますが、矯正治療によってそれが改善されます。
逆に遅延した場合の影響とは、骨格のコントロールをしなかった場合の影響、という意味になりますが、それは歯の大きさに対して顎が小さかった場合、もしくは顎の位置が悪かった場合にそれを直す手段が限られてしまいます。
骨格を少し成長させていれば並び切った歯が並ばなかった、そのため歯を並べるスペースを作るために抜歯を行う。骨格を少し成長させていれば、上と下の顎のバランスが取れていたけれど、成長が終わった段階でバランスが取れなかったので外科手術を行うというような、少し大がかりになったり、期間が長くなったり、費用がかかったりするっていうリスクがもちろんありますね。

5.小児矯正をする親の役割

お子さんの骨格の特徴を知っておいていただく。それに加えてそれに対する、問題点リスクというのを十分にご理解いただいたうえで、解決策というのをまず知っていただくというのが一番大事です。

そのうえで、、その治療を選択するのか、それとも成長の後に治療を行っていくのか、そこをやはり判断できるご理解と判断をできるのは、お子さんが小さいうちはやはり親御さん保護者の方であると思いますので、まずそこに関してお願いしたいと思います。
あとは治療するとなった時に、やはりお子さんの場合は装置を十分な時間使うことを忘れてしまうことやそもそもつけないことや、清掃に関しては特に装置が歯に接着していると磨けていないということがありますので、装置が使用できているかのチェックに関しましては、当院ではオリジナルの日記も準備しておりますので、親子で日記を記入していただいたり、ブラッシング等の内容に関しては担当の衛生士がしっかりとお子さんご本人やしっかりとチェックをしていただきたい部分に関しましては親御さんへ説明させていただいています。

6.まとめ

小児矯正の特徴は期間が限られていることです。
要は骨格の成長の期間っていうのは非常に短い数年しかありませんので、そこがもう唯一にして無二のチャンスです。

後で振り返って、あの時やっておけば良かったなとか知っておけば良かったなって思わないようにそのチャンスを逃さないようにする。

そのために、お子様の骨格の特徴や歯並びというのを知っておいていただいて、それに対するデメリットや解決策っていうところをご理解していただくというところがすごく大事となります。

当院の矯正相談もお子様を対象にしたものもございますので、少しでも不安に感じる方は一度矯正相談へいらしてみてください。

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記事監修医師
荒木健太朗 理事長

荒木健太朗 理事長

仙台駅前歯科・矯正歯科

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