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2024年7月23日マウスピース矯正で後戻りしないためには?

はじめに

みなさんこんにちは。

数年前まではワイヤー矯正が最も行われている矯正治療のメインでありました。

ただ治療中の見た目が気になるということで、裏側につける技術が考案され裏側にワイヤーをつけて矯正をする、という方法もありますが、目立たない矯正というと今最も注目され主流となっているのがマウスピース矯正です。

しかしながら「矯正が終わったけど、また歯の並びが悪くなってきてしまった」という声もネット等で目にすることがあるかと思います。これが後戻りという問題です。

そこで今回は矯正治療後の後戻りという点において、どうやったら後戻りを防ぐことが出来るのかこちらのブログで説明しようと思います。

せっかくきれいに治した歯並びが元に戻らないためにも目を通してしていただけると幸いです。

マウスピース矯正と後戻りのリスク

マウスピース矯正後に歯の並びがまた元に戻ろうとすることを後戻りといいます。

これは、矯正治療後全ての方に共通してほぼ必ず起こり得る問題です。

矯正治療とは一定方向に力をかけて歯を動かしていく治療です。

歯には歯根膜と呼ばれる組織が歯根と呼ばれる歯の根っこの周りにあるのですが、こちらの組織はゴムのような性質を持った組織であり、わかりやすいイメージで言うと、歯にはゴムがくっついていて、歯とゴムに力をかけて引っ張って歯を動かしていくというイメージです。

治療後何もしなければ、力をかけて引っ張った歯がゴムの反作用する力によって引っ張られ、歯が元に戻ろうとしてしまいます。

これが後戻りです。

これを防止するために、歯を並べ終わったあとには矯正後の歯列に合わせた型のマウスピース(リテーナーと呼びます)をつけていただくことで歯を矯正後の位置に安定させ後戻りを防止することができます。

リテーナーは基本、透明なマウスピースを使用します。

リテーナーの役割と種類

役割

矯正治療後のリテーナーの使用は、矯正治療によってきれいに並んだ歯には必須です。

リテーナーを使わないことで完全に矯正前の歯並びに戻ることはないですが、「一番気になっていたところが戻る」ことが多いです。

これは特に力をかけて無理に動かして綺麗に並べるためです。

後戻りを防止するために、矯正後綺麗になった歯並びの型のリテーナーをつけていただくことで歯を矯正後の位置に安定させ後戻りを防止することができます。

種類

矯正治療は、大きく分けて2つの種類があります。

➀着け外し可能な透明のマウスピースタイプのリテーナー

これはリテーナーの性質上、1日中できるだけ長い時間つけていただくことで効果を発揮します。

食事や歯磨きの時は取り外しが可能になりますのでとても衛生的です。

ただ、1日中マウスピースをつけているのが煩わしいという方もいらっしゃいますので、ワイヤータイプのリテーナーと併用するのが効果的です。

➁前歯の裏側に細いワイヤーを張り付けるリテーナー

これは特に上の前歯の角度がきつく出っ歯だった方、下の前歯の混み合いがきつく叢生だった方に効果的です。

前歯を細い針金で固定することで後戻りを防ぎます。

マウスピースとワイヤーを併用することで、日中はマウスピースタイプは使わず就寝時にのみ着用するということが可能です。

これは、矯正治療の最終段階で相談して作成する形になります。

片方使用だけでもいいですし、両方使用でも良いですが、両方使用するほうが効果が高く、後戻りするリスクが格段に下がります。

矯正後の日常生活での注意点

矯正治療後は、リテーナーを正しく使用し、清潔に保つことがとても重要です。

マウスピースタイプのリテーナーは基本的に1日できるだけ長く使用し、外すときはきれいに洗浄します。その場合は、専用の洗浄剤を使用することが推奨されます。

また、食事のあとリテーナーを戻す前に可能であれば歯磨きをしてからつけ直す、歯磨きができない場合はしっかりと口をゆすぐことが大事です。

さらに、数か月に1度のメンテナンスもとても大切になります。

歯周病の管理や虫歯のチェックとあわせ、後戻りがないか、リテーナーがフィットしているかを確認することで後戻りのリスクを最小限に抑えます。

ワイヤータイプのリテーナーは外れていないか、曲がっていないかチェックします。

これらを日常生活で注意することできれいな歯並びを長期にわたって保つことが出来ます。

長期的な維持管理のコツ

後戻り防止の保定は、歯を動かした期間の2〜3倍をやることが理想です。

特に最初の1年間は後戻りしやすいため、マウスピースタイプのリテーナーは食事と歯磨きの際は外し、それ以外の時間は常に着用していただくことをお勧めします。

ワイヤータイプのリテーナーを併用することで日中はマウスピースタイプのリテーナーを外しておくことが可能です。

また、リテーナーは素材の劣化や形状の変化が起こる可能性があります

ご自身の歯が後戻りしていないか確認するのと同時にリテーナーに劣化などがないかを定期検診やメンテナンスで確認することがとても大事です。

それをすることで大きなトラブルが生じる前に手を打つことが出来ます。

壊れていた場合は、早急に作り直すことが必要になります。

保証期間内であれば新たな費用はかかりませんのでご安心下さい。

また、矯正治療後に虫歯が出来てしまったり歯周病になったりしてしまっては大変です。

毎日の歯磨き、フロス、そして定期健診、メンテナンスを受けることでそのリスクを減らします。

きれいな歯並びを保ちつつ、虫歯を作らず歯ぐきもきれいに保つことがお口全体にとって、とても大切です。

リテーナーのケアは丁寧に、慎重に!

リテーナーの管理は患者様自身に行っていただく形になります。

正しい方法で着用していただくこと、また専用の洗浄剤やケースを用いて管理をしていただくことがとても大切です。

清潔に保っておかないとリテーナーが不潔になってしまいますので毎日のケアがとても大切です。

また、着用感や黄ばみなど何か異常を感じ場合はすぐご連絡いただければ早期の対応が出来ます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

マウスピース矯正によってきれいな歯並びになってこれで終わりと思うかもしれませんが、その後にも大切なことがたくさんあることがお分かりいただけたと思います。

患者様ご自身でのリテーナーの管理装着によって後戻りを防止し、歯科医院での定期的なメンテナンスによって未然に後戻りを防止する。これらを行うことでマウスピース矯正後のきれいな歯並びと、きれいな口腔内環境を維持することができるわけです。

当院ではマウスピース矯正の相談も無料で行っております。

お困りのこと、疑問のことがありましたらぜひ当院へご相談ください。

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記事監修医師
荒木健太朗 理事長

荒木健太朗 理事長

仙台駅前歯科・矯正歯科

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