①【主訴】 | 抜歯しないで矯正がしたい |
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②【診断】 | 叢生+開咬 |
③【治療】 | インビザラインによる矯正 |
④【結果】 | 開咬(オープンバイト)と叢生をマウスピース矯正で改善(非抜歯症例) |
⑤【期間】 | 約11ヶ月 |
⑥【費用】 | ¥698,000(税別) |
開咬とは、前歯が正しく噛み合わない状態を指します。具体的には、上下の前歯が接触せずに隙間が生じてしまうこと。このような噛み合わせの問題は、見た目だけでなく、食事時に麺類を噛み切りにくいといった生活上の支障をもたらします。また、話す際の滑舌の悪化や口臭の原因ともなります。特に、奥歯への過度な負担が心配される点が大きなデメリットとして挙げられます。驚くことに、子どもの乳歯の頃には問題が見られない場合でも、永久歯への移行時に開咬の症状が現れることがよくあります。
人それぞれの顎の成長には個人差があり、上顎や下顎の過度な発達が開咬の原因となることがあります。具体的には、下顎が大きすぎる、または上顎が狭いなどの骨格的な問題が挙げられます。
歯の生え方や角度によっても、前歯同士がうまく接触しないことがあります。特に、歯が前方に傾いて生えてきたり、歯列に空間が生じると、開咬のリスクが高まります。
幼少期の指しゃぶりや持続的な口呼吸は、顎や歯の正常な発育を妨げる要因となり得ます。指しゃぶりは前歯の間に常に指が挟まることで、歯の位置や成長が影響を受けることが考えられます。
顎の骨折や外傷が原因で顎の位置や形状が変わることも、開咬を引き起こす可能性があります。特に重度の事故や怪我は、治療が難しく、開咬のリスクを高める要因となります。
軽度の開咬の治療には、インビザラインが最適です。この方法は、歯全体を一歩ずつ、同時に調整していく特長があり、短期間での治療が見込めます。さらに、費用も効果的に抑えることができます。
インビザラインは透明なマウスピース型の矯正装置で、従来のブラケットよりも目立ちにくいため、見た目が自然です。
開咬の矯正により、奥歯にかかる過度な圧力や摩耗が減少します。
正しい咬み合わせを取り戻すことで、食事時の前歯の噛み切り機能も改善されます。
治療期間や程度に応じて、最も効果的なコースを選ぶことで、無駄な費用をかけずに治療が受けられます。
透明な装置のため、周囲の人があなたが矯正治療中であることに気づきにくいのは大きな魅力です。
インビザラインは取り外し可能なため、日常の歯磨きや装置のお手入れが非常に簡単です。
従来の矯正方法に比べて、インビザラインの装置は快適で、治療中の痛みや違和感が少ないとされています。
インビザラインは効果的な歯の動きを促すために、食事や歯磨きの時間を除いて1日20時間以上装着する必要があります。
中程度から重度の開咬に対する効果は限定的で、完全な矯正が難しい場合もあります。
虫歯や歯周病の治療が完了してからでないと矯正治療を開始できません。健康な口腔状態が前提となります。
重度の開咬を有する方々は、単純な方法だけではなく、さらに進んだ治療が必要となることがあります。インビザラインや通常のワイヤーだけでなく、アンカースクリューやプレートを用いることでより効果的な結果を期待することができます。しかし、骨格的な不調和が非常に強い場合、外科的な手術を検討する必要が生じることも。治療方針は個人の状態によりますので、専門的な評価と分析を受けることが重要です。
重度の開咬でも、適切な治療方法を選択することで対応可能。
矯正治療によって、より自然で魅力的な笑顔を手に入れることができます。
奥歯の過度な負担を減少させ、前歯を使用して効率的に食事ができるようになります。
他の矯正方法に比べ、やや痛みを感じることがある。
自分で装置の取り外しや調節ができない。
虫歯や歯周病がある場合、これらを先に治療する必要がある。
例
軽度:インビザラインLight ¥398,000(税込)
重度:ワイヤー+プレート4枚 ¥998,000+¥80,000×4(税込)
叢生を治療するための矯正過程は、患者さんが安心して治療に臨めるよう、段階的に進められます。以下では、治療の開始から終了までの一連の流れについてご紹介します。
治療の第一歩は、歯科医院へのご連絡です。不安や疑問を抱えておられる方も多いため、当院では無料の矯正相談を設けています。叢生に関する悩みや、治療方法についての質問など、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。初回の相談では、患者さんの希望や生活スタイルなども考慮しながら、最適な治療法を一緒に考えていきます。
また、ご希望がございましたらレントゲンやお口の中のお写真などの資料をもとに、簡易的な分析をさせていただき、さらに詳しい矯正治療のご提案が可能です。
矯正相談時にご希望された方には下の図の様な資料を作成させていただき、簡易的な分析の説明をいたします。
漠然とした矯正治療の内容を細かくご説明させていただくことで、治療の過程やゴールを明確にすることを目的としています。
こちらの分析は歯のお掃除などの保険治療と合わせて行うことで無料です。
矯正相談または簡易分析説明後、実際に矯正治療を始める前に詳細な口腔内検査を実施します。
矯正相談から精密検査に進んだ方はレントゲン撮影や型取りなど、様々な検査を通じて現在の口腔内の状態を把握します。この段階で虫歯や歯周病が見つかった場合は、矯正治療に先立ってそれらの問題に対処します。
簡易分析をご希望されて精密検査へ進んだ方は、簡易分析説明前にレントゲンなどの資料や口腔内の診査は済んでおりますので、必要な資料のみとります。また、精密検査に進む前に虫歯や歯周病の治療が終了している流れになっておりますので、スムーズに矯正治療の計画を立てることが可能です。
矯正治療の前に虫歯や歯周病の治療を行うのは、矯正治療においてより良い結果を得られるためです。
精密検査の結果をもとに、具体的な治療計画を立てていきます。軽度の叢生の場合は、マウスピース型矯正装置が適している場合が多く、比較的短期間での治療完了が見込めます。マウスピース矯正であれば治療前から治療後までの歯並びの変化過程をご覧いただくことも可能です。
確認し治療計画にご同意いただけましたら、矯正治療を開始できます。
マウスピース型の矯正装置が院内に届いたら、いよいよ治療を開始します。来院頻度は最初は1〜2週間に1回、ある程度の枚数が進んできたら1ヶ月に1回となります。その都度新しいマウスピースに交換していきます。マウスピース矯正は少しずつ歯を移動させる設計になっており、段階的に理想の歯並びへと近づいていきます。軽度の症例では装置の違和感も比較的少なく、日常生活への影響も最小限に抑えられるでしょう。
治療期間中は歯磨きなどのオーラルケアが特に重要になります。矯正装置があることで歯垢が溜まりやすくなるため、丁寧なブラッシングと定期的なクリーニングが必要です。来院時には歯科医師や歯科衛生士から適切なケア方法を指導とクリーニングをいたします。
治療の最終段階では、理想的な歯並びが得られたことを確認し、矯正装置を除去します。その後、治療成果を維持するために保定装置を装着します。
保定装置は最低でも矯正期間の倍の期間は装着します。
保定期間中も定期的な経過観察を行い、歯並びの安定を確認します。また、美しい歯並びを長期間保つためのアドバイスやサポートを続けます。治療後の適切なケアが、治療効果を永続させる鍵となります。
A: 叢生の程度や選択する矯正方法によって異なりますが、一般的には半年〜1年半年程度が目安です。治療開始前の診断時に、おおよその治療期間をご説明いたします。個々の状態や治療経過によって変動する可能性がある点をご理解ください。
A: 矯正装置を装着した直後や調整後には、歯に圧力がかかることによる違和感や痛みを感じることがあります。しかし、これは歯が動いている証拠であり、通常3〜5日程度で和らぎます。痛みが強い場合は市販の鎮痛剤で対応できますし、耐えられない場合は歯科医院にご相談ください。個人差はありますが、治療が進むにつれて体が慣れていくことが多いです。
A: はい、年齢に関わらず叢生治療は可能です。大人の場合、骨の成長が既に完了しているため、子どもよりも治療期間が長くなることがありますが、多くの患者様が満足のいく結果を得られています。見た目を気にされる方にはマウスピース矯正をおすすめしています。